2000年05月01日
米FTC、BASFのケムダール買収を承認
SAP生産能力は年産30万トン規模に拡大
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:BASF

 独BASFは現地時間の28日、米国連邦取引委員会(FTC)が米AMCOL傘下でSAP(高吸水性樹脂)を手がけるケムダール・インターナショナルの買収について、特に問題がないとコメントしたことを明らかにした。
 BASFは昨年11月にケムダール社の買収を発表、すでにドイツおよび欧州の独占禁止法管轄当局は承認している。まだAMCOL社の株主の承認は得られていないものの、BASFとしては5月末までに買収作業を完了する予定。
 今回の合意の一部には、BASFがケムダールが米ミシシッピー州アバディーン、英バーケンヘッド、タイ・ラヨンに有している生産拠点で働く約390名の従業員を引き受けることが含まれている。また買収により、BASFのSAP生産能力は現在の年産14万トンから30万トン規模に拡大する。
 なおSAPは、BASFにとってアクリル酸ベースの高付加価値チェーンとして重要な製品であり、現在市場におけるポジションの強化拡大を進めている。