2000年04月28日
米・ジオン、TPCの塩ビコンパウンド事業会社の株式取得で合意
TPC-ジオン設立、ベトナムの設備も獲得へ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:理研ビニル

 米・ジオンは現地時間の27日、TPC(タイプラスチック)のPVC(塩ビ樹脂)コンパウンド事業会社の50%の株式を取得することで合意した、と発表した。7月までに正式締結される。
 新会社は「TPC-ジオン」(TPC-Geon Company, Limited.)で、東南アジア、中国、香港、台湾などアジア各国へのPVCコンパウンド製品の販売を行う。初年度売上は約3,000万ドルを見込む。
 合弁会社では、タイ・バンコックのTPCのコンパウンド設備およびベトナム政府の承認が得られ次第、ベトナム・ホーチミンのTPCが持つコンパウンド設備を所有することになる。
 ジオンのトマス・ウォルターマイヤー最高経営責任者は、「TPCとの合弁によりジオンの東南アジア、中国でのプレゼンスが拡大する。また、昨年の南米での合弁、英国とシンガポールの長年の合弁事業とあわせてジオンのグローバルな顧客サービスが可能となる」と述べている。
 なお、TPCはタイにおいては理研ビニルなどとも合弁による「リケン・タイランド」でコンパウンド事業を行っている。