2000年04月28日 |
旭化成、新日鐵化学の欧米コンパウンド子会社買収を発表 |
欧米で機能樹脂・コンパウンド生産拠点を確保 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成、新日鐵化学 |
旭化成工業は27日、新日鐵化学との間で新日化が保有する欧米の樹脂コンパウンド子会社の全株式を6月末に約100億円で譲り受けることで、基本合意契約書に調印した、と発表した。旭化成はこれまで機能樹脂・コンパウンド事業を競争優位事業に位置付け、強化・拡大を進めており、今回の買収により欧米にも生産拠点を確保、今後グローバルに展開する自動車や家電OA機器分野のユーザーに対し、欧米亜3極における技術サポートを含め、きめ細かに対応できる体制を整備していく考え。 旭化成は昨年4月中期経営計画“ISHIN2000”を策定、「国際的に競い、勝てる経営」を目指し、化学分野の高機能商品として機能樹脂・コンパウンド事業を競争優位事業に位置付け、顧客志向型組織への再編、ナイロン66樹脂の増強などの強化・拡大策を進めている。このような状況下、グローバルに展開する自動車や家電OA機器分野のユーザーから、欧米における機能樹脂・コンパウンドの生産、また技術サポート体制の整備が求められていた。 こうしたことから、今回新日化の欧米コンパウンド生産子会社を譲り受けることで、すでにタイで展開している旭化成プラスティックス(タイランド)に加え、欧米での供給体制を確保する。 なお、今後の予定については、5月下旬にも詳細契約を締結、6月30日に株式譲受を実施する。 |