2000年04月26日
BASF、SBSをドイツ/ベルギー/メキシコで大幅増強
アントワープは増強・増設/メキシコでは新設備建設
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:BASF

 独BASFは現地時間の25日、SBS(スチレン・ブタジエン ブロックコポリマー)でドイツ、ベルギー、メキシコにおける大幅な増強計画を発表した。
 SBSはスチレン系の特殊樹脂で、高い透明性と耐衝撃性を有していることから、食品包装材用途を中心に用いられており、現在同社はドイツ・ルードビッヒスファーフェンに年産1万5,000トン、ベルギー・アントワープに2万トンの設備を有している。
 計画によると、2001年半ばまでにドイツで5,000トン、ベルギー・アントワープで1万5,000トン増強するほか、2002年初頭にはアントワープで3万トン増設、さらにメキシコ・アルタミラでも2003年初頭をめどに4万5,000トン設備の建設を計画している。この結果、同社のSBS生産能力は、ドイツ2万トン、ベルギー6万5,000トン、メキシコ4万5,000トンの合計13万トン体制に拡大する。
 これら一連の増強は、特に欧州およびアジア地域の需要拡大に対応するもの。ただしメキシコの新設備は、今後新たな市場として期待されるNAFTA(北米自由貿易協定)および南米地域への供給を目的としており、役員会の承認を経て建設を正式に決定する考え。