2002年02月15日
日本ポリケム、四日市工場ポリプロピレン樹脂製造設備を停止
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ポリケム

 日本ポリケムは、ポリプロピレン樹脂事業の体質強化を図るため、平成14年12月末日に四日市工場の同樹脂の製造設備1系列37千トン/年を停止すると発表した。

 ポリプロピレン樹脂事業は、内需の落ち込み、輸出の減少、輸入製品の増加に加え、2004年に向けて輸入関税逓減が実行されているなど、数量面、価格面で厳しい環境にあり、国際競争に生き残るために思い切ったコストダウンを図ることが経営の最重要課題である、としている。。

 四日市・川崎・水島・鹿島の四工場で、ポリプロピレン樹脂合計で全8系列、710千トン/年の生産能力を有しているが、厳しい事業環境のもとで低稼働を余儀なくされている。生産の最適化の観点から本系列の停止が最適と判断したもの。

 本系列停止により日本ポリケムの競争力は一層強化されるが、品質面においても優れた材料をご提供できるよう、技術開発に注力し生産設備の改善を図っていく方針。
 
 製造設備の競争力強化、物流・要員・資産の効率化等コスト削減も行っており、強い競争力を持ったポリオレフィンメーカーを目指すとしている。