2000年04月24日 |
CPPの出荷、3月も前年の9.5%増と好調 |
OPPも5.3%増と着実な成長を維持 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:日本ポリプロ、日本ポリプロピレンフィルム工業連合会 |
ポリプロピレンフィルムの出荷が依然として好調だ。中でも目立つのはCPP(PP無延伸フィルム)の伸び率の高さだ。同フィルムの3月の出荷総量は前年同月の実績を9.5%上回っている。 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会がこのほど集計したところによると、3月のPPフィルムの出荷量は、OPP(PP延伸フィルム)が2万1,750トン、CPPが1万2,594トンとなっている。これを前年同月の実績に比較すると、OPPは5.3%増、CPPは9.5%増ということになる。 今年に入ってからの過去二ヶ月の両品種の対前年同月比を見ると、OPPは1月が99.7%、2月が104.3%であった。一方のCPPは1月が104.8%、2月が109.2%となっている。続く3月はともに伸び率がさらに拡大したわけ。いずれも、いわゆる”Y2K”需要の反動が出た1月以降は順調に回復・拡大基調をたどっているといえる。 CPPの伸びが特に高い要因の一つは、透明性や強度に優れる共押出し品種が食品メーカーを中心とした需要業界の人気を得ていることにあると分析する関係者が多い。 両品種の3月ならびに1~3月期の出荷実績は次の通り。かっこ内は前年比。 [OPP]▽3月=国内向け2万845トン(104.8%)、輸出905トン(120.3%)、合計2万1,750トン(105.3%)。▽1~3月計=国内向け5万5,169トン(101.9%)、輸出2,750トン(138%)、合計5万7,919トン(103.2%)。 [CPP]▽3月=国内向け1万2,443トン(109.7%)、輸出151トン(100%)、合計1万2,594トン(109.5%)。▽1~3月計=国内向け3万3,793トン(108.2%)、輸出313トン(88.4%)、合計3万4,106トン(108%)。 |