2002年02月14日
トクヤマが新事業運営体制、6事業部制廃し「4部門」に
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:トクヤマ

 トクヤマの三浦勇一社長は14日記者会見し、現事業部制の廃止など、経営環境の急激な変化に対応した「新事業運営体制」を4月1日付で発足させると発表した。役員人事も一新する。
 
 新事業運営体制の骨子は(1)現在の6事業部制を廃止しセメント、化成品、Si、機能材料の「4部門」に再編する。各部門は企画・開発・製造・販売一体型組織とする(2)総務本部と人事本部を統合して「総務人事部門」を新設し、業財務本部は「業財務部門」、生産技術本部は「生産技術部門」と改称(3)徳山製造所を「製造機能」と「管理・調整および設備管理、ユーティリティ供給機能」に分離し、現製造部はそれぞれの部門に編入する。組織上同製造所は「管理・調整および設備管理、ユーティリティ供給機能」が主体となる
(4)研究開発を「全社研究」と「事業研究」に分離し、全社研究の機能は新設する「研究開発部門」が担う。事業研究の機能は各部門に「開発グループ」として編入する、など。

 三浦社長は「これまでも構造改善には力を入れてきたが、経済環境はなお厳しく、4月からスタートする新3ヵ年計画には、抜本的な経営改善策が必要だ。経営体制から見直そうと、機能的な運営体制に改めることにした」と改正の狙いを説明した。