2000年04月20日
PVCアジア向け輸出価格、日本メーカー5月分をアナウンス
4月比50ドルダウンの770~780ドル、中国需要が調整局面に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 PVC(塩ビ樹脂)のアジア市況は今月に入り、中国向け引き合い減少から軟化傾向が強まっているが、日本のPVCメーカーでは5月分の輸出価格について、4月より50ドルダウンのCIF香港・トン770~780ドルを打ち出した。
 PVCの輸出価格は、旧正月明け以降回復に転じ、1月730ドル、2月770ドル、3月800ドル、4月830ドルと上昇が続いていた。しかし今月に入り中国国内価格が軟化、在庫レベルも高水準であることから調整局面に入り、引き合い減少から一転して価格軟化が進んでいる。こうしたことから日本メーカー各社でも、今回の価格での打ち出しとなったもの。
 しかし、来月以降は日本、韓国などで大型定修が相次ぐ一方、米国を中心に全世界的にタイト基調が続いており、原料価格も依然高水準であることから、急速な価格下降はあり得ないとの見方が支配的となっている。