2002年02月14日 |
アブコ、合成樹脂コンパウンドで中国に進出、現地日系企業向けに事業展開 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友ベークライト、三菱化学 |
アブコ株式会社(東京都港区、森田泰生社長)は14日、中国に電線・自 動車・建材用等の部品成型材として使用される合成樹脂コンパウンドの製造及 び販売を行う新会社を設立し、2003年1月から営業開始することを決めたと発表した。 中国ではこのところIT、事務機、家電等に使用される特殊電線メーカーが相次いで生産を開始しており、有力な自動車メ一カーも現地生産を発表している。これに伴ってわが国合成樹脂コンパウンドのユーザーも現地に生産拠点を移す動きが本格化している。 アブコ社は、三菱化学エムケーブイと住友ベークライト両社の合弁会社として1999年10月に設立、2000年7月に塩ビ樹脂コンパウンドの販売業務を開始した後、昨年4月には機能性樹脂コンパウンドの販売業務と東南アジア事業を統合し、合成樹脂コンパウンドの総合メーカーとしての事業基盤を確立した。 中国に設立する新会社は、現地に生産拠点を移した合成樹脂コンパウンドのユーザーの期待に応え、高品質の製品を現地供給することを目的としている。アブコは、日本国内、東南アジア事業に加え中国にも生産拠点を確立、アジア全域にわたって合成樹脂コンパウンド事業を展開していくことになる。 新会社の概要は次のとおり。 社名 愛普科精細化工(蘇州)有限公司 所在地 中華人民共和国江蘇省蘇州新区(上海から西80km) 総経理 広畑茂樹氏 資本金 25百万元(アプコ100%) 従業員 約50名 事業内容 合成樹脂コンパウンドの製造及び販売 設立日 2002年3月(予定) 生産能力 5,000t/年 売上高 約10億円(2007年度見込み) |