2000年04月18日 |
グランドポリマー、袖ヶ浦に新開発研究所を開設 |
三ヶ所の拠点を統合・再編、効率向上と機能拡充 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:宇部興産、三井化学 |
グランドポリマーは、4月1日に千葉県袖ヶ浦市長浦の三井化学袖ヶ浦センターの敷地内に新たに開発研究所(所長は児玉邦雄同社取締役)を開設した。10日に現地で竣工式を行うと同時に活動・業務を開始した。 今回完成した新開発研究所は、千葉県市原市、大阪府堺市、同高石市の三ヶ所に分散していた開発研究拠点を統合・再編したもの。これによって開発研究活動の効率の向上と機能の拡充が図れ、多くのユーザーが求める多彩な新製品や新加工技術をよりタイムリーに提供していけるようになるという。 (1)基礎技術の開発研究(新材料開発、新加工技術開発など)(2)応用技術の開発研究(新グレード開発、新用途開発、既存品種の技術サービスなど)(3)重合技術の開発研究(重合手法の研究、プロセス研究、試験生産、現場化など)--の3点が同研究所の主な役割と機能。 新研究所は間口75メートル、奥行き50メートルの鉄骨造2階建て。建築面積は3,779平方メートル。延床面積は5,056平方メートル。99年7月15日に着工して今年2月29日に完工した。建設所要資金は約7億円。所内の従業員数は約70人である。 同研究所が立地している袖ヶ浦地区には、今年秋以降に三井化学グループの研究部門が順次集約されることになっており、また、隣接の市原市にはもう一方の親会社の宇部興産の高分子研究所が存在している。このため、今後は同社グループ全体での大きなシナジー効果が発揮できると見られている。 吉浦春樹同社社長の談話=今回の新開発研究所の開設によって、当社設立いらいの大きな経営課題の一つであった開発研究拠点の統合・再編が実現できた。これによって、新製品・新技術の開発のスピードアップが図れ、多くの需要家の皆さんのニーズにより的確かつ機敏に適応できる体制が整った。ポリプロピレンの需要自体は着実に拡大している。しかし、輸入品の急増によって業界全体が厳しい局面に立たされつつあり、このため、新技術・新製品の開発研究体制の充実・強化がこれまで以上に重要となっている。それだけに当社では、今回完成の新研究所の持つ機能をフルに生かして国際競争力の強化を実現していきたい。 このほど開所したグランドポリマー・開発研究所 http://c-nt.co.jp/news/GP_labo.jpg> |