2000年04月17日
フィリップス、Kレジン爆発事故はブタジエンタンクが原因か
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 フィリップス・ペトローリアムは現地時間の14日、テキサス州パサディナのヒューストン・ケミカル・コンプレックス(HCC)で先月27日に発生したスチレン・ブタジエン・コポリマー「Kレジン」の爆発事故について、ブタジエンタンクに焦点を当て、事故原因を究明していく方針を明らかにした。
 HCCのゼネラルマネージャーであるジム・ロス氏は、「最も可能性が高いのはドライブタジエンタンクである。洗浄して空になっていいると思われたタンク内に、反応するのに十分なポリマーとブタジエンがあった。また洗浄していたライン中にポリマーが詰まったため、十分な洗浄ができていなかったと考えられる。こうしたことから残りのポリマーがブタジエンと反応するほどに、管内の圧力が高まり、熱を発生したと思われる」と語った。
 なお今回の説明には、同設備の再稼動の見通しについては触れられていない。