2000年04月14日
三井化学、AMIのPTA増設完了、年内にはタイ・韓国での能増実施
グループで22万トン増強、引き取り枠では10万トン弱に
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は、インドネシアのアモコとのPTA(高純度テレフタル酸)合弁会社アモコミツイPTAインドネシア(AMI)において、2月の定修時にデボトルを実施、年産35万トンから42万トンに7万トンの増強を実施した。
 さらにタイにおけるサイアムグループとの合弁会社サイアムミツイPTA(SMPC)においても10月に5万トンの増強、40万トンに能力を引き上げる。また、同社が15%出資する韓国の三星石油化学でも11月に現在の93万トンから103万トンに引き上げることから、同社グループでは年内に合計22万トンのPTA能力アップを実施することになる。
 同社の引き取り枠はAMI、SMPCからは出資見合い、三星石油化学からは余剰分の出資見合いとなることから、年間10万トン弱の供給玉が加わることになる。
 現在同社は、国内では岩国大竹工場に56万トン設備を持つことから、日本、韓国、タイ、インドネシア四極・グループ全体で241万トン体制を構築することになる。
 同社では、成長が続く中国市場での展開強化を進めており、今年についても契約ベースで年間約30万トンの輸出を計画している。こうしたことから中国への供給体制強化のため2002年~2003年までには新たな生産拠点づくりのためFSを急ぐ方針だ。