2000年04月13日
三井化学、5月のPTA輸出価格600ドルで交渉継続
PX価格の期中変更なく、4月打ち出し価格で継続
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は、5月のPTA(高純度テレフタル酸)のアジア価格について4月と同じCFR・トン600ドルとする方針を決め、引き続き価格修正を進めていく。
 同社では2QのPTA価格については、原料のPX(パラキシレン)価格が期中に再値上げもあり得るとして、4月分として1Q比70ドルアップを打ち出していた。しかし、PXメーカーでは期中変更の動きを示していないことから、5月価格についても引き続き600ドルとして交渉を継続していくことにしたもの。
 2QのPTA需給は、相次ぐ定修、PETなどが需要期に入ったこともありタイト化が進むと見られているものの、ポリエステルの末端製品の価格修正が進まないことから、値上げ交渉が難航している。
 しかし、PXメーカーでは強腰での価格引き上げを求めており、同社でも今回の価格引き上げはあくまでも原料価格の上昇分の転嫁であることから、値上げ実現に向け交渉を進めていくとしている。