2000年04月12日
フィルムメーカーなどが値上げに強く抵抗
ポリオレフィンの二次修正交渉難航
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本ポリケム

 日本ポリケム、出光石油化学などポリオレフィンメーカーは需要家各社と第二次値上げの交渉に入っているが、フィルムメーカーをはじめ多くのユーザーが強い反発を示しており、このため話し合いはかなり長引く公算が濃厚となっている。
 ポリオレフィン各社の今回の値上げは、特に今年2月以降に顕在化してきたナフサの高騰分を製品価格に転嫁しようというもの。1キログラム当たり10円の値上げを打ち出しているところが多い。実施時期はメーカーによってばらつきがあり、早いところは4月1日出荷分から新価格に切り替えたいとしている。
 これに対して最も強く反対を表明しているのはフィルムメーカーだ。前回のポリオレフィンの値上げ分を製品フィルムの価格に転嫁できていないため事業採算が急速に悪化しているというのが主な理由。コンバータやコンビニエンスストアにフィルムなり二次加工製品なりの値上げを認めさせるのは至難の業というところが多い。
 こうした中でレジン各社が狙いを100%実現するのは容易でないと見られる。