2000年04月12日 |
バイエル、アジア太平洋地域のPC供給体制を強化 |
タイは2004年12万トン/中国は2003年下期に5万トンへ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:バイエル |
バイエルは、アジア地域におけるPC(ポリカーボネート)供給体制を強化する。現在、同地域におけるPC生産拠点はタイ・マプタプットの年産4万トン設備のみであるが、これを2004年までに3倍の12万トンに拡大するとともに、中国では当初予定を前倒しして2003年下期をめどに5万トン設備を建設する。これらの結果、アジア域内の供給能力は17万トンに拡大する。中国ではさらに5万トンの増設も計画しており、これが完成する2005年には、バイエルグループとして80万トンを超える体制が構築されることになる。 同社はアジア太平洋地域におけるPC事業は本拠地を香港に置き、このほか日本の豊橋事業所、シンガポールのCDラボラトリーなどで展開している。さらに昨日、中国・上海においてリージョナル・テクニカル・センターの起工式を行った。一方、生産拠点としては、 昨年11月からタイ・マプタプットで年産4万トン設備が稼動しているが、2004年までに8万トン増強、トータル12万トン体制を確立する方針。さらに中国では上海クロルアルカリとの合弁事業として年産5万トン設備を建設する。当初は2004年の稼動を予定していたが、PCの需要が急成長していることからこれを早め、2003年下期中の稼動を目指している。 また同社は、今年下期から日本国内において光ディスク事業を本格的に展開する方針で、これにともない来年からはタイの設備で光ディスクグレードの生産を開始するほか、中国の新設備でも設備および市場の動向を見ながら光ディスクグレードの生産を検討していく。さらに中国では、第2期(フェーズ2)計画としてさらに5万トンの増設を計画しており、早ければ2005年には中国で10万トン体制が構築される見通し。 これらの結果、バイエルグループのPC生産能力は、2005年に欧米亜3極で80万トンを超える規模に拡大することになる。 アジア地域におけるバイエルのPC設備計画は下記のとおり。 http://www.c-nt.co.jp/news/bayer_pca.html">アジア地域におけるバイエルのPC設備計画 |