2000年04月11日
三井化学、中期経営計画の概要発表
合併効果概ね達成、拡充戦略さらに推進
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学、大洋塩ビ、三井化学

 三井化学の幸田重教会長、中西宏幸社長ら首脳陣は11日記者会見し、経営ビジョンと2000年度中期経営計画について概況を発表した。同社は1998年度を起点とした3ヵ年の中期経営計画に取り組んでおり、2000年度はその最終年度に当たる。
 その中で同社は基本戦略として掲げてきた、重点化戦略、グローバル戦略、グループ戦略、合併効果の推進、企業体質の強化などの戦略は概ね達成されたが、さらに「機能性材料分野の新製品拡大戦略」をこれに加え、拡大成長を図ることにした。
 また、事業再構築については、名古屋、大阪両工場の電解設備休止、ABS・AS樹脂事業の住友化学との統合、塩ビ樹脂での大洋塩ビを主体とした再構築、無水マレイン酸、メチレンクロライドの営業権譲渡などを実施したが、懸案となっている宇部地区のSM事業とベトナムでの塩ビ事業は結論を持ち越した。
 業績については1999年度は連結で売上高8,900億円、経常利益520億円、単体では売上高6,340億円、経常利益400億円と予想され、ほぼ当初見込みは達成できる。2000年度も若干の増収増益になりそうだとしている。