2000年04月11日 |
バイエル、日本でPCディスクグレードを本格展開 |
2004年に国内シェア10%以上/光ディスク見本市に出展 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:バイエル |
バイエル株式会社は11日、日本でPC(ポリカーボネート)の光ディスク用グレードを本格的に展開することを明らかにした。今年第3四半期中をめどに、東京地区にフィリング・ステーションを設置、大手ディスクメーカー向けにタンクローリーによる配送を開始する。また今月12~14日にかけて、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される光ディスク見本市「Optical Disc Production2000」に、同社の光ディスク用「マクロロン DP1-1265」を出展する。 同社は、PCの光ディスク用途で世界シェアの30%を有するトップメーカー。ここ数年、CDやCD-ROM、CD-Rを初めとする光ディスクの生産量は世界的に急増、1999年には約160億枚に達しており、PCの使用量も30万トン規模と推定される。特にアジア/太平洋地域は、世界市場の50%以上を占める最大の光ディスク生産基地であり、バイエルは同地域においてもトップサプライヤーの地位を有している。 バイエルのアジア/太平洋地区マクロロン・プロダクト・マネージャーのジョン-ミッチェル・ジェニングス氏は、「我々は過去数年間の熱心な活動と「バイエル・サービス・パッケージ」により、当社製品の優れた品質と顧客サービスとともに、アジア/太平洋において、リーダーとしての地位を築いてきた。マクロロン DP1-1265は、要求水準の高い日本市場でも成功すると確信している。」と語った。 同社はこれまで日本市場において、フレコン輸送を主体とした供給を行ってきたが、日本市場におけるシェアは高いとは言えなかった。このため9ヶ月間にわたり、日本の光ディスクメーカーとの間でDP1-1265の供給について交渉を進めてきた結果、ユーザーの評価も終わりすでに数社と供給契約を締結している。こうしたことからすでに欧米で行っているのと同様、東京地区にマクロロンを充填するフィリング・ステーションを設置、第3四半期からタンクローリーによる供給を開始するもので、これにより2004年には国内で最低10%のシェア獲得を目標としている。また同社のディスクグレードは現在、欧州(ドイツ、ベルギー)および米国に有する3つの生産拠点から供給しているが、来年からはタイ(マプタプット)でも生産を開始する予定で、世界最大の光ディスク市場であるアジア/太平洋地域の供給体制を強化する考え。 バイエルは、グループ全体のPCに占めるディスクグレードの比率が現在の約30%から、2004年には40%程度まで拡大すると予想しており、特にアジア/太平洋地域では、PCの売り上げ全体に占めるディスクグレードの比率が2004年には40~50%まで高まると見ている。 |