2002年02月14日
新日鐵化学、広畑に多目的水素化設備が完成、本格運転入り
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:新日鐵化学

 新日鐵化学は14日、広畑製造所(兵庫県姫路市)内に、多環芳香族を原料としてアロマフリー特種溶剤や医農薬原料、熱媒体などの高機能化学品を製造する、バッチ式多目的水素化設備を新設したと発表した。
 
 設備は年産2,000トン能力で、2001年1月に着工し10月に完工、試運転ののち、この2月から営業運転を開始した。同社は北九州製造所にも同様の小型水素化設備をもっており、より効率的な生産体制を構築した。
 
 新設した設備は、特殊な多環芳香族から各種の高機能化学品を製造するもので、融点が200℃に達するような取扱いが困難な原料にも対応できる。製品の切り換えも独自に設計した装置内洗浄プロセスの採用によって容易になった。
 
 今後は自社製品の製造だけでなく他社からの委託水素化にも積極的に対応していく方針。当面、両設備合わせ年間20億円の売り上げを見込んでいる。