2000年04月07日
バイエル薬品、京都・中央研究所で合成化学研究棟建設に着手
研究分野拡大を視野に入れ基盤を強化
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:バイエル

 バイエル薬品は7日、関西文化学術研究都市にある中央研究所(京都府木津町)で新たに合成化学研究棟の建設に着手した。本日起工式を行ったもので、新研究棟は現在の生物研究棟の南側に建設、地上3階・一部地下1階からなり、延床面積は約3,700平方メートル、完成後の総延床面積は約2万3,500平方メートルになる。今回建築分の総工費は約20億円で、2001年5月の完成を予定している。
 バイエル薬品中央研究所は、バイエルグループが世界3極(ドイツ・米国・日本)に有する研究拠点の一つとして1995年5月にオープン、現在喘息領域に関する研究開発の世界的責任を担っている。今回の拡張工事は化学合成分野の強化を目的としたもので、今後の研究分野の拡大にも対応することができる。
 ドイツ・バイエル社のヴェニンガー専務は起工式にあたり、「この中央研究所は開所からわずか4年余りで、開発候補物質を2つ創出し、その研究活動は着実に軌道に乗りつつある。近年バイエル社は、バイオテクノロジー領域で外部研究機関やベンチャー企業との国際提携を含め、研究開発基盤の拡充に力を注いでおり、この数年で相当数の医薬品ターゲットが提供されるであろう。日本からも次なるイノベーションが生まれることを確信している。」と語った。