2002年02月13日
京葉エチレン、4月末から1ヵ月半のロングラン定修、誘導品各社も実施へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産、住友化学、チッソ、丸善石油化学、三井化学

 石油化学業界は3月から「定修シーズン」に入るが、丸善石油化学、住友化学、三井化学3社が共同出資している京葉エチレン(年産69万トン設備)は4月30日から6月14日まで、1ヵ月半のロングラン定修を実施することを決めた。この間にチッソ、電気化学、宇部興産、京葉モノマー、京葉ポリエチレンなどの誘導品各社もそれぞれの日程で、一斉に定修に入る。

 定修期間が通常の約1ヶ月より長くなることについて、丸善石油化学では京葉エチレンのプラントの一部を手直しするためと説明している。同プラントは先に分解炉の増設を行っており、その直後から稼働率が十分にあがらないなどの問題点が指摘されていた。

 丸善グループの定修は、通常は5月の連休明けから6月10日頃までの約1カ月間だが、京葉エチレンと2プラント体制となった1996年頃からは春に丸善、秋に京葉と年に2回定修を行っていた。誘導品各社は春と秋2つのグループに分かれてそれぞれ実施してきた。
 
 今回各社の定修が集中するのは、2つのプラントが「4年定修制」となったことによる、日程調整上の理由が大きいとしているが、石化品需要の低迷や市況悪化も影響しているとの見方もある。丸善石油化学ではもう1つのエチレン設備(3EP)は非定修年のため期間中も運転を続ける。