2000年04月03日 |
帝人、北米の衣料用ポリエステル長繊維事業でデュポンとの基本合意解消 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:帝人、デュポン |
帝人とメキシコのアルペック社の合弁会社であるアクラテイジン社とデュポンは3日、衣料用ポリエステル長繊維に関する米州でのアライアンスに関する基本合意を解消することで合意した、と発表した。 アクラテイジンとデュポンは、両社の北米におけるポリエステル長繊維事業を統合し、折半出資の合弁会社を設立することで基本的に合意し、昨年4月、Letter of Intent(LOI)に調印した。しかし、1999年を通じて米国市場環境が悪化、混乱したことから、将来の方向性に関して、意見の一致を見ることが出来ず、相互の事業の評価に関しても、合意に至ることができなかったため、LOIの期限切れを迎えても、これを更新せず、両社が今後それぞれの戦略を遂行していくことで合意したもの。 ○帝人の安居祥策社長 今回の基本合意は実らなかったが、帝人は北米市場を有望視しており、今後もメキシコに事業拠点を持つ合弁会社アクラテイジンから、北米市場に商品を供給し続けていく。今回の決定は、事業評価で合意できなかったことによるが、デュポン社とは、今後もお互いにメリットがあれば新たなビジネスを構築できる関係にある。帝人は中期経営計画を事業運営の基本としており、個々の投資判断もそれがベースとなる。今後も常に状況に応じてベストな行動をとる。 ○デュポンのポリエステルエンタープライズグループ副社長、ジョージ・マコ-マック氏 アルペック及び帝人は、ポリエステル、またそれ以外のビジネスでも数多くのジョイントベンチャーで成功をおさめている良きパートナーである。しかし今回のポリエステル長繊維の場合は、合意に至ることができなかった。デュポンはそのポジションをさらに強化する他の選択肢を探索する。 ○アルベック社のバルデスCEO アルペックは、パートナーである帝人とともに、米国、カナダそして成長著しいメキシコ市場にコミットしており、両社の保有する強みを合わせて活用することで、顧客の要求に一層応えていく。 |