2000年04月03日 |
出光石化もPS3次値上げ打ち出し |
4月21日出荷分からキロ15円 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
出光石油化学は3日、PS(ポリスチレン)の価格について、4月21日出荷分から全グレードを対象にキログラム当たり15円の値上げの実施を実施する、と発表した。原油価格の上昇によるナフサ価格の高騰が、PS事業の採算を悪化させているためで、3次値上げの打ち出しはエー・アンド・エム スチレンに続いて2社目となる。 値上げ実施の背景について同社は、(1)原油およびナフサ価格が急上昇し、大幅なコストアップとなっていること、(2)内需が回復傾向を示す一方、主原料SM(スチレンモノマー)の需給バランスが非常にタイトで、原料ネックによる稼動影響が生じていること、(3)海外においてもSM高騰の影響を受け、PS価格が大幅に上昇を続けており、今後も強含みの推移が予測されており、国内へのPS輸入はさらに減少が見込まれていること、の3点を挙げている。(1)については、今年第2四半期の価格はキロリットル当たり2万2,000円となる見通しであり、(2)については、PSの需給バランスもタイトとなっている。また(3)については、3月のGPPSの海外市況はトン当たり1,050~1,100ドルとなっていると説明している。 |