2000年04月03日 |
1.4BDアジア市況上昇続く、1,200ドルを越え依然強含み |
PBT、PTMG向けに需要好調、原料価格上昇で |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:BASF、三菱化学 |
1.4BD(1.4ブタンジオール)のアジア市況は、今年に入って主要誘導品であるPBT(ポリブチレンテレフタレート)、PTMG向け需要が全世界的に好調に推移しており、アジア市況も1QはCIFトン1,100~1,200ドルと上昇に転じ、今月以降も依然強含みでの展開が続いている。 1.4BDのアジア市況は、1998年末にベルギー、台湾などでの相次ぐ新増設、アジア経済の低迷から、昨年は一時1,000ドルを割り込むなど軟化が続いていた。しかし、ここへ来ての原料価格の上昇、需要の回復を受け上昇に転じているもので、しばらくは強含みでの展開が続いていくものと見られている。 1.4BDは1997年春にはBASFの火災事故などにより、それまでの1,500~1,600ドル台で推移していたものが上昇、コントラクトでは1,800ドル、スポットでは2,400ドルに高騰している。こうした一時的な価格上昇はあったものの、現在の価格水準では、原料価格を考慮すると採算的に厳しいとして、各社ともに引き上げに動いてくるものと見られている。 なお、三菱化学は国内価格についても4月納入分からキロ30円の値上げを決め、交渉を開始している。 |