2000年03月30日
信越化学、廃棄物削減へフィルムパック採用の建築用シリコーンシーリング材を上市
4月からの「容器包装リサイクル法」改正に対応
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:信越化学工業

 信越化学工業は30日、建築用シリコーンシーリング材のうち、「シーラント45」と「シーラントマスター300」にフィルムパッケージを採用、4月3日から販売を開始する、と発表した。
 フィルムパックを採用したことで、この4月から施行される「容器包装リサイクル法」「産業廃棄物処理法」の改正に対応したもので、建築現場の廃棄物が削減されるとしている。新容器による商品名は「シーラント45FP(320ml入り/本)」「シーラントマスター300FP(500ml入り/本)」の2種類。当面、両製品合わせて月産10万本の販売を目指す。
 建築用シリコーンシーリング材は、プラスチック製の筒状カートリッジで販売していたが、新たに開発した両製品は、貯蔵安定性に優れたアルミラミネート製のフィルムパックにシリコーンシーリング材を詰めて、ソーセージ状の荷姿で販売するもので、使用後の廃カートリッジがなくなり、廃棄物の大幅な削減が可能となる。
 高モジュラスの汎用タイプである「シーラント45FP」は、専用のアダプターにセットし、一般のカートリッジガンに装着して使用できる。また、中モジュラスタイプの「シーラントマスター300FP」は市販のフィルムパックガンに装着して使用する。両製品ともフィルムパックを使用ごとに詰め替えるため、アダプターなどを繰り返し使用でき、廃棄カートリッジがなくなるなど、省資源化、環境問題に対応した製品となる。
 同社および同社グループでは、今後も廃棄物削減に向け、環境に優しい製品の開発、販売に努めていくとしている。

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