2000年03月29日 |
宇部興産、ポリエチレン製気泡緩衝材事業を宇部フィルムに移管 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:宇部興産 |
宇部興産は29日、ポリエチレン事業の川下展開強化のため、4月1日付でポリエチレン製気泡緩衝材「エアーキャップ」事業を、子会社の宇部フィルムに移管する、と発表した。 この事業は、1966年に宇部興産が米シールド・エアー社から技術導入、自社生産による加工製品として事業化したもので、以来商品開発を行いながら需要の拡大に注力しており、「UBEエアーキャップ」のブランド名で親しまれている。 宇部興産は、昨年4月から新中期経営計画「21・UBE計画」を推進中で、経営のキーコンセプトを従来の多角経営、複合経営から「セグメント連結経営」(グループ企業を含めた各事業領域に即した自立的連結経営)に移行している。今回UBEグループのフィルム加工メーカーの中心的存在である宇部フィルムに事業を引き継ぎ、フィルム加工事業の枠組みの中で発展させることが、原料メーカーである宇部興産にとってよりプラスとなり、相互にシナジー効果を実現できると判断した。 宇部フィルムは、重包装袋、バルブ袋、一般軽包装袋、ストレッチフィルム、多層フィルム、多層系シュリンクフィルム(新製品、「エコソフト」)、家庭用ラップフィルム「ポリラップ」などを生産・販売している。今回全面的に同事業を引き継ぐことにより、生鮮食品用保冷シート「エア・フレッシュ」や易剥離タイプの「クラフトエアーキャップ」のような特殊分野を発展させつつ、専業フィルム加工メーカーとして、事業の幅を広げることができると見ている。また宇部興産、宇部フィルム両社の生産技術および商権との統合により、事業の効率化と更なる拡大効果を目指していく方針。 |