2000年03月29日
興亜石油、連結および単独業績予想を下方修正
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:なし

 興亜石油は29日、2000年3月期の連結および単独業績予想修正を発表した。適格退職年金の過去勤務費用の一括償却と製品販売マージンの減少が主な要因。
 単独・連結ともに、前回発表時に比べ売上高は増加、経常利益と当期純利益は大幅な減少となる。単独の売上高については、製品販売量が製品輸出の伸び悩みにより前回発表予想を25万キロリットル下回り1,100万キロリットルとなる見込みであるものの、原油代の高騰を背景に国内製品販売価格の値上げが行われたこと、また海外製品市況も強含みで推移したため、前回発表予想を上回る見通し。
 当期純利益(単独)については、前回発表予想を92億円下回り、約45億円となる見通しで、主な変動要因は、製品販売数量の減少がマイナス9億円、製品販売マージンの減少がマイナス20億円、精製費の削減がプラス17億円、特別損失(過去勤務費用一括償却)の計上がマイナス35億円となっている。製品販売マージンでは原油代の高騰を製品値上げではカバーしきれず、約20億円減少すると見込んでいる。このほか今日開催した取締役会において適格退職年金制度における適正化を図るため、今期末における過去勤務費用約35億円を特別損失として一括計上することを決議した。連結業績予想の修正は単独業績予想の修正にともなうもの。
 なお、興亜石油は1999年3月期において106億円の純損失を計上しているため、今期には法人税が発生しないと見込んでいる。また税効果会計の適用は前提としてない。
 単独および連結業績予想の修正値は下記のとおり。

[2000年(平成12年)3月期連結業績予想修正]
(単位:億円)
◇売上高 245,000(217,000)
◇経常利益 1,200(3,000)
◇当期純利益 4,400(9,600)
※カッコ内の数字は前回(1999年10月19日)修正発表

[2000年(平成12年)3月期単独業績予想修正]
(単位:億円、配当金:円/株)
◇売上高 225,160(216,465)
◇経常利益 1,268(2,467)
◇当期純利益 4,490(9,168)
※カッコ内の数字は前回(1999年11月22日)中間決算短信発表