2002年02月12日
伊藤忠のJV企業、中国のOPP設備を2倍に増強へ
食品包装用の需要の拡大に対応
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:伊藤忠商事

 伊藤忠商事と中国・上海石油化学の合弁企業の金浦包装材料有限公司は、上海石化の工場内のポリプロピレン延伸フィルム(OPP)の生産能力を現在の2倍の規模に拡大することになった。
 
 現有設備能力は年産1万4,000トンだが、これを同2万8,000トンに増強する。今年末に完工の予定。独・ブルックナーの最新鋭機を導入する模様。増設機の本格操業の開始時期は来年2月となる公算が強い。
 中国では、食品包装向けのプラスチックフィルムの需要が急増しており、中でもOPPの伸びが特に高いという。昨年の総需要量は、前年より約20万トン増えておよそ60万トンに達したと見られている。今年もさらに20万トンていど増えるとの見方が一般的となっている。
 こうした中で金浦包装材料はフル稼働しているが、遠からず供給力不足に陥る見通しとなったため今回の大幅増設を決めたもの。