2002年02月12日
TEC、米ルーマスとエチレン新技術のライセンス契約更新TEC、米ルーマスとエチレン新技術のライセンス契約更新
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング

 TEC(東洋エンジニアリング)は12日、米国ルーマス社とエチレン技術のライセンス契約更新を行ったと発表した。両社は1962年にエンジニアリング技術の導入契約を締結して以来、エチレンを中心に協力関係を維持してきた。

 この間に同社はグラスルーツのエチレンプラントを合わせて35基(合計生産能力1000万トン強)、改造や増強を含めて60件のエチレンプロジェクトを手がけてきた。台湾では1基当り年産100万トンと世界最大のナフサ分解プラントの設計・試運転を引き受けるなど、この15年間に世界の4分の1に近いエチレンプラントを受注した。
 
 同社は今回の契約更新によって、ルーマスが開発した新しい技術の受注も可能になった。この技術は圧縮機システムの改良によって、熱分解ガスの圧縮圧力を従来の半分以下に下げ、数台必要だった冷凍機が1台でよいという画期的なもので、これまでプロピレンはエチレン比最大65%までしか生産できなかったが、エチレン、ブテン等からもプロピレンを製造することによりプロピレンを120%以上増産できる技術も組み込まれているという。