2000年03月24日 |
旭化成、来年10月めどにナイロン66重合設備を3万トン増設 |
トータル10万5,000トン/樹脂は7万2,000トン体制に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:旭化成 |
旭化成工業は23日、延岡のナイロン66樹脂「レオナ」重合設備について、2001年10月稼動をめどに3万トン増設する、と発表した。総額約30億円を投じて今年6月着工、完成により重合能力は年産10万5,000トン、ナイロン66樹脂生産能力は7万2,000トンに拡大する。 同社は、ナイロン66事業を競争優位事業に位置付けており、アジアで唯一原料から製品までの一貫生産体制を構築している。ナイロン66樹脂は、エンジニアリングプラスチックとして、自動車、電気・電子部品、OA機器を主体として世界的に需要が拡大しており、これまでは既存設備のデボトル増強で対応してきた。しかし、既存設備もフル稼働が続いており、今後もさらなる需要が見込まれることから、重合設備の増設を決定したもの。 具体的には今年6月にレオナ工場内(宮崎県延岡市)で増設工事に着手、2001年10月の稼動を予定している。設備投資額は約30億円で、増設によりナイロン66樹脂の生産能力は年産7万2,000トン、繊維向けを含めたトータルの重合能力は10万5,000トン体制となる。 同社では、今回の重合設備増設により外販も含め好調なアジピン酸および独自技術によるシクロヘキセン法シクロヘキサノールも高稼動となることから、これらについても大型設備の建設を検討している。また今回の増強に続く、ji次期ナイロン66増強は、海外の需要拡大に対応するため、海外での立地を検討している。 http://www.c-nt.co.jp/news/acc_66.html">旭化成機能樹脂・レオナ事業部門の設備計画 |