2000年03月23日 |
芙蓉パーライト、高性能水処理微生物培養剤を新発売 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工の子会社である芙蓉パーライトは、有用微生物「バチルス菌」を利用した排水処理システムをサポートする新タイプの微生物培養剤「バチルアップ」(商標出願中)を開発、3月から販売を開始した。 バチルアップは、バチルス菌の有機物分解能力を高める作用を持つ黒曜石粉末をベースに、増殖促進剤として硫酸マグネシウムをプレミックスした微生物培養剤。 バチルス菌を利用したバイオ排水処理技術は、長野県伊那中央衛生センターが開発したもので、珪酸を主成分とする黒曜石粉末がバチルス菌の活性を高めることに着目、ばっ気槽に黒曜石粉末を投入することにより、バチルス菌を爆発的に増殖させ、汚濁水を高速分解処理する。この結果、処理水のBOD(生物化学的酸素要求量)の激減に加え、処理汚泥の堆肥利用も可能なため、環境への負荷が小さい活性汚泥処理技術として注目されている。また、従来の活性汚泥法に比べ、処理槽の数と面積を減らすことができ、汚泥の濾過や脱臭のための大掛かりな設備が不要なため、全体として排水処理の経費も削減できる。 芙蓉パーライトは、以前から長野県和田峠産の黒曜石微粉末「フヨーミネラル」を販売してきたが、今後は全国のし尿処理場や食品加工工場などバチルス菌を利用した排水のバイオ処理施設を対象にバチルアップの拡販を図っていく方針。 |