2000年03月22日
日本ポリケムも再値上げを表明
4月21日出荷分からキロ10円アップ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン、日本ポリケム

 日本ポリケムは、4月21日出荷分からポリオレフィン各樹脂の価格を1キログラム当たり10円引き上げると22日発表した。ポリオレフィンの値上げ表明は、先の日本ポリオレフィンに継ぐ2件目。
 先に日本ポリオレフィンが打ち出した計画内容は、ポリエチレン三樹脂を対象に4月1日から10円引き上げるというものであったが、今回の日本ポリケムの場合は対象がポリプロピレンを含む4樹脂全てとなる。すなわち、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンの4樹脂の全グレードが対象。昨年秋に続く値上げである。
 今回の価格修正について同社の塩崎昌弘常務は、「これまで当社は、人員の削減を始めとした思い切った合理化策の展開や商慣行の改善などで企業体質の強化を図り、一定の成果も上げてきた。しかしここに来ての原料ナフサ価格の大幅アップによって収支バランスは急速に悪化してきており、この事態を改善するには原料価格の高騰分を製品価格に転嫁していくほかない」と説明、加えて「加工メーカー各社の厳しい状況は十分承知しているが、ここは当面の国際原料事情をよくご理解いただき、加工製品の価格修正の早期実現を図るようお願いしたい」と要請している。
 同社では、今年1~3月期のナフサ価格が1キロリットル当たり2万円超えとなり、さらに4~6月期は2万3,000円前後まで上がると予想している。なお昨年7~9月期は1万7,700円、10~12月期は1万9,100円であった。