2000年03月21日 |
出光石油化学、PP、HD、L-Lの汎用三樹脂を値上げ |
PSの第三次値上げも近く打ち出しへ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン |
出光石油化学は17日、PP(ポリプロピレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の汎用三樹脂を、4月21日出荷分よりキロ10~15円値上げする、と発表した。 原油価格の上昇、ナフサ価格高騰による採算悪化是正を理由とするもので、PEでは日本ポリオレフィンに継ぎ2社目の値上げ打ち出しとなる。 背景としては、1999年年初からの原油価格高騰の影響を受けナフサ価格が断続的に上昇、昨秋に実施した価格是正を大きく上回るベースであることから、更なる価格是正を実施せざるを得ない状況になったとしている。 国産ナフサ価格は1999年1Qにキロリットル12,300円であったものが、2Q14,800円、3Q17,700円、4Q19,100円と上昇、今年1Qには20,500円程度が見込まれている。さらに2Q以降についても、直近のバーレル30ドル(WTI)の原油価格高騰の影響を受け、輸入ナフサはC&Fトン・300ドルが見込まれ、国産ナフサ換算では24,000円となると見ている。 また、4月からの汎用樹脂の特恵関税枠による輸入増により、各樹脂とも10%程度の減産によるコストアップは必至として、今回の値上げ打ち出しとなったもの。 なお同社では、PS(ポリスチレン)についても、こうしたナフサ高に加えてSM(スチレンモノマー)価格高騰の影響を受けており、現在、第三次値上げを検討、近々実施時期、値上げ幅を発表するとしている。 |