2000年03月16日 |
汎用樹脂の2月の出荷、いずれも前月と前年を上回る |
LDPEは13ヶ月連続で前年超え、フィルム用が好調 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とポリスチレン)の2月の出荷量は、4樹脂とも前月と前年同月の両方の実績を上回った。うち国内向けは、HDPEが前年同月の横並びにとどまったほかは全て前月と前年同月を超えた。輸出はいずれも大幅な伸びを記録している。この結果、LDPEの出荷は13ヶ月連続で前年同月を上回った。国内向けも同様となった。 2月の出荷がこのように全体に高水準であったと言える点について、汎用樹脂メーカーの中には、営業日数が1日多かったことに加えて、いわゆる”Y2K仮需”の反動が1月をもって終息したことが大きいと分析する向きが多い。 主要品種の国内向け出荷の前年同月比を見ると、全体に容器・包装関連の品種の伸びが大きいと言える。LDPEのフィルム用は8%、ラミネート用は7%、HDPEの中空成形用も7%、PPのシート用は9%、PSの包装用も9%それぞれ前年を上回っている。しかしHDPEのフィルム用品種は前年の横並びに終わったので、一日当たりの出荷量はわずかながら縮小したということになる。これには、かねてから拡大一途にあるPE袋とフィルムの輸入が1月も前年を2割近く上回ったことが大きく影響しているようだ。 一方の輸出の大幅増は、アジア地域の需要家の間に先高観が広がって発注が活発化したことと、樹脂メーカーの中に在庫調整を目的に輸出ドライブをかけるところが出たためではないかと見られる。 http://www.c-nt.co.jp/data/jpca/200002.html">2000年2月4樹脂生産・出荷・在庫実績(表) |