2000年03月15日 |
東京地検、東レ/東邦レーヨン/三菱レイヨンを反トラスト法違反疑惑で捜査 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:東レ、三菱レイヨン |
東京地検特捜部は15日、米国における炭素繊維の販売価格をめぐる反トラスト法違反疑惑について、米国司法当局の依頼を受け、東レ、東邦レーヨン、三菱レイヨンの3社に家宅捜索を行った。 この問題について各社のコメントは、「これらの嫌疑をかけられる事実はないと確信している」(東レ)、「現在のところノーコメント」(東邦レーヨン)、「詳細不明のため、今現在内容についてコメントすることはできないが、東京地検の捜査には全面的に協力する」(三菱レイヨン)となっている。 米国司法省は、昨年1月、米国にある炭素繊維およびプリプレグ(中間原料)メーカーに対し、シャーマン法違反(価格協定および市場分割)の容疑で捜査しており、BPアモコ、サイテックファイバーライト、ヘクセルなどの米国企業や東レの子会社であるトーレコンポジットアメリカ社(プリプレグ)、トーレカーボンファイバーズアメリカ社(炭素繊維)、三菱レイヨン系のグラフィル社や東邦レーヨン販売会社など日系関連企業が捜査対象となった。以来、すでに1年以上捜査が継続されている。 |