2000年03月10日 |
三井化学、シンガポールのBPAを7万トン増設 |
PC需要に対応/来年11月完工/14万トン体制を構築 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング、三井化学 |
三井化学は10日、同社の100%子会社でBPA(ビスフェノールA)を手がけているミツイ・ビスフェノール・シンガポール(MBS)について、第2期計画として年産7万トン設備を増設、生産能力を倍増する、と発表した。PC(ポリカーボネート)の需要拡大に対応するもので、今年5月着工、2001年11月の完工を予定している。 MBS社は、昨年9月から年産7万トン設備でBPAの商業生産を開始し、隣接するテイジン・ポリカーボネート・シンガポールなどPC向けを中心にBPAを供給している。アジア地域を中心にPC需要の急成長が続いていることから、各社が相次いでPCの新増設計画を打ち出しており、これにともなってBPA需要の増大も確実視されている。こうした状況に対応するため、第2系列の建設を決定したもの。第2系列の生産能力は年産7万トンで、今年5月着工、2001年の11月の完工を予定しており、完成により生産能力は14万トンに倍増する。なおエンジニアリングコントラクターは、東洋エンジニアリング。 また現地時間の今日10時30分には、シンガポールの工場サイトにおいて、三井化学の中西社長出席のもと、G.ヨー通産大臣および橋本日本国全権大使を招いて、第1期計画の竣工式を行った。 なお、隣接地で昨年9月起工式を行ったミツイ・フェノール・シンガポールのフェノール設備の建設は、2001年4月完工を目指し、順調に工事を進めているという。 |