2000年03月08日
宇部興産、エネルギー・環境セグメントを新設
同分野のUBEグループとしてのプレゼンス向上
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産

 宇部興産は8日、4月1日付で「エネルギー・環境事業本部」(セグメント)を新設する、と発表した。同分野におけるグループのプレゼンスを高めることが狙い。
 今回の機構改革は、石炭事業(石炭の輸入・販売及びコールセンター運営)に、今後ビジネスチャンスの拡大が期待される電力及び環境事業(核は資源リサイクル)を加え、エネルギー・環境分野におけるUBEグループのプレゼンス向上を狙って、現在の石炭事業部、宇部統合本部電力部及び機械・金属成形事業本部環境事業開発室を統合して、新設するもの。
 同社は、エネルギー・環境セグメントを、従来からの石炭事業に加え、石炭という天然資源、また廃棄物という人工資源から電力エネルギー(社内消費電力、卸売り電力、その他)や化学工業用ガス、燃料電池用ガスなどを製品化し販売する新たな事業セグメントに定義、育成を進める。石炭と電力という同社の伝統的事業と技術が有するポテンシャルをさらに顕在化させ、この確固たる基盤の上に環境ビジネスの大きな花を咲かせるためには、事業のドメイン(存在領域)を組替える必要があると判断したもの。
 また、昨年10月に発足した社長直属組織「次世代事業検討プロジェクト(略称:2010プロジェクト)」においても同分野の事業が候補の一つとして議論されているほか、R&Dの受け皿としての事業セグメントが存在することで、R&D戦略としての一貫性も出てくると見ている。
 なお、エネルギー・環境セグメントが所管するグループ会社は、現在のところ宇部シー・アンド・エー株式会社、やまよ商事株式会社、株式会社ユービーイーパワーセンター、宇部興産コンサルタント株式会社の4社で、連結売上高は1998年度ベース約290億円。