2000年03月07日
日本ポリオレフィン、PEの再値上げへ
ナフサ高に対処、4月1日からキロ10円アップ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン

 日本ポリオレフィンは7日、ポリエチレンの価格を4月1日出荷分から1キログラム当たり10円引き上げると発表した。対象は、高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)の全グレード。昨年秋に続く再値上げとなる。
 同社はかねてから、グレードの統廃合による生産効率の向上、物流費の削減、人員の縮小など多面的なコスト合理化策を展開し、収支バランスの改善につとめてきた。
 しかし、今年2月以降のナフサの高騰によって事業損益が著しく悪化、加えて4~6月期に使用するナフサの価格がさらに大幅アップとなるのが避けられなくなってきたため、全ての製品価格をナフサ価格見合いのレベルに引き上げるほかないとの決意を固めたもの。同社では4~6月期のナフサ価格が1キロリットル当たり2万2,000円になると想定している。現在の樹脂価格はナフサ1万7,000円レベルなので、どうしても同10円の値上げが必要だとしている。
 値上げの実現に当たっては、大手ユーザーや関連会社に採用を認められつつある”ナフサ・スライドシステム”の普及を図りながら交渉を進めていく考え。