2000年03月03日
米国PVC国内価格上昇続く、3月2セント値上げで40セント越えに
好調な景気を背景に需給逼迫、スポットは43セント前後
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 米国のPVC(塩ビ樹脂)国内価格は、需給逼迫を背景として3月もポンド2セントの値上げが打ち出されてはじめており、ついに40セント(トン約900ドル)に達することが確実な状況となっている。
 米国では、好調な国内景気から建設分野を中心にPVCの需要成長が続いており、需給逼迫から昨年10月から毎月ポンド2セントの値上げが行われてきている。2月分についても2セントの値上げで決着、38.5セントが実勢となっている。
 さらに3月には、2つのメーカーが定修を実施することもあり、一段と需給ショート感が強まることが確実視されており、スポット玉は43セント前後にまで上昇している。こうした中、サプライヤーでは原油など原料高騰もあって引き続き値上げを行っていく方針で、既に一部メーカーでは3月分も2セント値上げでアナウンスを開始したもの。
 サプライヤー側では、こうした価格上昇は好調な景気を背景に当面続いていくものとしており、少なくとも今年上半期は上昇基調が続いていくと見ている。