2000年03月03日 |
アロマティックス・マレーシアのPX設備が完成、来月商業運転開始 |
ジャパンエナジー、アジア向け輸出の最適供給体制を構築へ |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:ジャパンエナジー、日鉱石油化学、三菱化学、三菱商事 |
ジャパンエナジー、三菱商事が資本参加して建設を進めていたマレーシアのPX(パラキシレン)合弁会社アロマティックス・マレーシアの製造設備が完成、今月末までにオンスペック生産を確認し、来月には商業運転を開始する。 アロマティックス・マレーシアは現地ペトロナス70%、三菱商事20%、ジャパンエナジー10%の出資による合弁会社で、マレーシア・ケルテに年産42万トンのPX設備建設を進めていた。商業運転開始後は、国内のアモコのPTA(高純度テレフタル酸)向けをメインに、周辺各国への供給を行っていく。 ジャパンエナジーでは、出資比率見合い分の引取りを行うが、子会社の日鉱石油化学を通じで、現在日本から行っている輸出を順次切り替えていく方針。同社は、国内では知多に年産38万トンのPX設備を持つが、そのうち輸出が8割強を占めており、台湾向けをメインに韓国、中国などに供給を行っている。さらに主要ユーザーの三菱化学が、インドでPTA設備を立ち上げたこともあり、インド向けの供給も行うことにしており、マレーシアの設備を活用して最適供給体制の構築を進めていく。 |