2000年03月02日 |
日鉱石油化学、2QのPX輸出価格530ドル打ち出しへ |
採算是正で一段の引き上げ、1Qも485ドルで早期決着目指す |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:日鉱石油化学 |
日鉱石油化学は、PX(パラキシレン)の2Q輸出価格を昨年4Q比70ドルアップしたCFR・トン530ドルへ引き上げる方針を固めた。PXの2Q価格は日本石油化学なども引き上げの意向を決めているが、同社でも現在の原油、ナフサなど原料価格が高騰している中、採算是正のために一段の引き上げが避けられないとしている。 1Qの輸出価格についても485ドルを打ち出し交渉を続けているが、早期決着を目指すとともに、2Qの一段の引き上げを行う方針を決めたもの。 PXのアジア市況はアジア各国での経済混乱、需給ギャップなどにより昨年1Qには200ドル台後半と、過去最安値水準に軟化していた。しかし、2Q以降は上昇に転じ、4Qは460ドルで決着している。 同社でも昨年は3月に知多製油所内の設備のうち1系列を1ヶ月間休止するなど、需給バランスの適正化に努めていたが、ポリエステル需要の急速な回復により4Q以降はフル稼働状態となっている。さらに今年については5月から6月にかけて約2ヶ月間の定修を実施することもあり、定修以外はフル生産を継続することになるとしている。 <参考> http://c-nt.co.jp/news/px1.gif> |