2000年02月28日
フラットヤーンの昨年の輸入、前年の13.5%増
圧倒的多数を占める中国品が著しい伸び遂げる
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 日本フラットヤーン工業組合の集計によると、HDPE(高密度ポリエチレン)製ならびにPP(ポリプロピレン)製フラットヤーンのアジア諸国からの昨年の総輸入数量は正味重量ベース(ベルト、吊り金具など樹脂以外の部品の重量を除く、以下同)で6万4,266トンとなった。前年の実績を13.5%上回る。部品を含む重量は8万2,732トンで14・8%増。アジア以外の国からの輸入はごくわずかにとどまっている。
 同組合の集計を品種別にみると、クロスシートが1万1,582トン(総重量は2万3,164トン)で前年比122.3%、フレキシブルコンテナーが2万7,541トン(同3万4,425トン)で同115.4%、土のうが1万511トン(総重量も同じ)で同93.3%、その他の袋が1万4,632トン(同)で同120.4%となっている。
 どの品種でもかねてから中国品が圧倒的多数を占めてきたが、昨年も同じ内容となった。その中国品は、対前年比も土のうを除いて前年を大きく上回っている。クロスシートのうちの中国品は9,11トンで対前年比147.8%、フレキシブルコンテナーは1万8,335トンで同116.8%、土のうは1万279トンで同93.3%、その他の袋は1万2,714トンで同125.8%となっている。
 ポリエチレン袋、ポリエチレンフィルム、そしてこれらフラットヤーンなどのポリオレフィン軟質加工製品の国内需要は、中国を中心とした安価なアジア製品に置き換えられていく傾向がいよいよ鮮明になってきたと言えそうだ。