2000年02月28日
協和発酵と三菱化学、可塑剤合弁会社ジェイ・プラスの概要決まる
社長には塚越誠・協和発酵化学品カンパニープレジデント付が就任
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱化学

 協和発酵工業と三菱化学は28日、両社の可塑剤事業を統合、4月1日から営業を開始する合弁会社の概要が決定した、と発表した。
 会社名はジェイ・プラス(英文社名:J-PLUS Co.,Ltd.)で、社長には塚越誠(現協和発酵工業・化学品カンパニープレジデント付)が就任する。資本金は4億8,000万円、出資比率は協和発酵50%、三菱化学50%で、従業員数は19名(役員を除く)、初年度売上高は約220億円を見込んでいる。
 本社所在地は〒101-0044東京都千代田区鍛冶町2-3-3神田ホリイビル2階、営業本部大阪営業グループ〒530-0004大阪府大阪市北区堂島浜1-2-6新ダイビル9階。
 新会社の設備能力は千葉工場8万トン、川崎工場8万3,000トン、四日市工場7万9,000トンの合計24万2,000トン。四日市工場は、協和油化の生産能力は10万4,000トンだが、新会社へは保安上の問題から、今回の能力分の設備移管に止めるとしている。親会社に残るのは三菱化学のポリエステル系可塑剤3,000トン、協和油化のDBP2万5,000トン。このため、千葉、川崎工場は親会社への運転委託、四日市工場は生産委託となる。
 なお、三菱化学では、可塑剤の販売を100%子会社のダイヤケミカルに移管しているが、営業開始に伴い新会社に営業権が移ることになる。
 可塑剤事業を取り巻く環境は、景気の長期低迷により国内需要の大幅な落ち込み、国内外の競争激化などにより厳しい状況が続いている。こうした環境の中、新会社では製販一体の体制の下、事業全般にわたる抜本的な効率化・合理化を図り、事業の再構築を進めていくことになるとしている。

<ジェイ・プラス組織>
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