2000年02月28日
PE袋の1月の輸入、前年を16.8%上回る
目立つ中国品の増加、全体の36%占める
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大蔵省関税局の集計によると、PE袋の1月の輸入通関数量は1万8,080トンとなった。前月の実績に比較すると16.1%減である。1月の輸入数量が前の年の12月を大幅に下回るのは例年のパターン。ただし、前年同月に比べると16.8%もの大幅増となっている。
 輸出国別の通関量で注目されるのは、最大の対日輸出国である中国の製品が前年同月を大幅に上回っている点だ。1月の中国品の総輸入数量は6,466トンで、前年の5,322トンに比べると21.5%多い。同国からの輸入は年々急増しており、昨年の総輸入量は前年を22.5%上回って6万8,584トンに達した。全体の3割強となっている。今年1月は全体の36%を占めている。
 このように中国がPE袋の対日輸出に積極的なのは、プラスチック加工製品についても同国政府が原料の輸入に手厚い関税措置を講ずるなど強力な輸出振興策を展開していることによる。同国の価格は、日本の製品はむろんのこと他の対日輸出国に比べても安い。このため、今後も引き続き中国品の流入は拡大傾向をたどる公算が強い。
 中国など主要国の1月におけるPE袋の輸入通関数量は次の通り。かっこ内は前年同月比。
 ▽中国=6,466トン(121.5%)
 ▽タイ=3,365トン(115.9%)
 ▽インドネシア=2,790トン(126.7%)
 ▽台湾=1,640トン(93.1%)
 ▽マレーシア=1,519トン(118.2%)
 ▽韓国=534トン(104.7%)
 ▽シンガポール=494トン(146.6%)