2000年02月25日 |
TEC、中国の南京揚子石化のエチレン増強計画を受注 |
2002年春完成で25万トン増の年産65万トン体制に |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:伊藤忠商事、東洋エンジニアリング |
東洋エンジニアリング(TEC)は25日、中国の南京揚子石油化工公司向けのエチレン増強計画を受注した、と発表した。中国石油化工(集団)公司(SINOPEC)傘下の中国石化国際事業公司(SINOPEC INT’L)との間で商談を進めていたもので、このほど両社が合意、正式契約に調印した。協力商社は伊藤忠商事。 TECは1978年に、揚子石化のエチレン年産30万トン設備を受注、1993年には10万トン増強計画も受注、生産能力は40万トンとなっている。今回さらに25万トン増強、65万トン体制とする計画で、TECの約務範囲は能力増強にともなう基本設計のFEEDに関わるソフト部分を担当、プラントは2002年春の完成を予定している。 なおTECは、1972年に北京燕山石油化工公司のエチレン1号機30万トン設備を受注して以来、北京燕山(1992年15万トン増強、1999年21万トン増強)、上海金山(1978年30万トン設備、1996年10万トン増強)、山東斎魯(1978年30万トン設備、1996年15万トン増強)、盤錦(1987年13万トン設備)、撫順(1988年12万トン設備)、天津(1991年14万トン設備)などの建設を担当、中国のエチレン分野で多くの実績を有している。 中国の石油化学製品は、エチレン誘導品で依然として年間200万トンを超える輸入超過が続いており、プラント建設にとっては大きな市場となっている。さらに欧米企業の投資による大型石油化学コンビナートも多数計画されており、TECは今後も積極的な営業活動を行っていく方針。 |