2000年02月23日 |
トクヤマなどPP小口配送合弁会社ポリコンポ、今年度の売上げ予想上回る伸び |
特殊品などユーザーニーズ高まる、売上げ6億円規模に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:住友商事、トクヤマ |
トクヤマと高福化学などが1998年末に設立したPP(ポリプロピレン)小口配送・複合製品拡販の合弁会社ポリコンポは、小口ロットでのユーザーニーズが高まっていることから、設立2年目に当たる今年度の売上高は6億円規模に達する見込みだ。 ポリコンポは、トクヤマが1997年初めからコンパウンドメーカーの高福化学とともに進めていたPP小口配送業務、同社の高性能PP「ポリファイン」の一手販売、複合製品の製造移管を進め、別会社化したもので、両社と住友商事プラスチックが出資している。 トクヤマでは、関東を中心とした東日本でのPP1トン未満の小口ロットを対象に業務移管を行っているが、PP業界の再編が進む中で、ユーザーの評価が高まっている。 初年度に当たる昨年度は年商3億円の売上げを予想していたが、最終的には4億円規模になっていた。今年度も4億円の年商を予想していたが、これを大きく上回り6億円に達する見込みとなったもの。 PP業界では、国際的競争力強化を視野にして、商慣行の改善、物流の見直しが浸透していることから、小口ロット品に対しては取扱を見直す動きが広がっている。こうした中で、同社では配送業務を別会社化することで、エンプラなど他の樹脂とのコンパウンド品との一括配送システムを構築、ユーザーニーズにマッチした販売体制を確立しつつあるもの。 同社では、小回りの利く配送体制の確立によって、特殊品などニッチの分野でのPP事業の展開強化を進めるとともに、国際競争力のあるPP事業の構築を今後も推し進めていく方針。 |