2002年02月07日
DIC、三菱化学からプラスチックパレット事業譲り受け
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:大日本インキ化学工業、三菱化学

 大日本インキ化学工業(DIC)は7日、三菱化学からプラスチックパレット事業を4月1日付で譲り受けることで同社と合意したと発表した。またDIC、三菱化学、日精樹脂工業の3社が出資しているプラスチックパレット製造会社、日本プラパレット社(長野県上田市、永野英雄社長)についても、同日付でDICの100%出資会社とすることが決った。
 
 DICは1971年、プラスチックパレット市場に本格参入し、1984年には三菱化学、日精樹脂とともに日本パレテックを設立し、重量物対応リサイクルパレットを生産するなど活発な事業活動を展開してきた。1997年には生産部門を統合して、日本プラパレットとして再発足させ、生産面の強化を図ってきた。
 
 プラスチックパレットの需要は、物流合理化への動きとともに順調に拡大を続け、2000年度の生産量は前年比12.4%増の540万枚に達している。今後もさらに増加が見込まれている。
 
 DICはわが国プラスチックパレットの最大手で、1997年にはシンガポールに進出するなど海外戦略にも積極的に取り組んでいる。今回の営業譲を機に、コンテナーなど物流資材分野に一層の事業強化を図る方針だ。
 
 なお日本プラスチックパレットは資本金9000万円、3社の出資比率はDIC、三菱化学の両社が各40%、日精樹脂20%となっている。