2002年02月06日 |
昭和電工、ナノテク技術で世界最小の「歯車」完成、“産学連携”生きる |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は6日、ナノテク技術を応用し世界最小レベルのプラスチック歯車の形成技術を確立したと発表した。 信州大学(遠藤守信教授)と共同開発し、市販中のカーボンナノファイバー「VGCF」を使い、さらに北川工業(名古屋市中区、北川弘二社長)、セイコーインスツルメンツ(千葉市美浜区、入江昭夫斜塔)両社との“産学連携ユニット”により、マイクロパーツ設計・製造技術を確立した。 これにより、現在の生産技術レベルでは世界最小レベルののナノコンポジットナイロン樹脂製歯車を完成、駆動させることに成功した。歯車の直径は0.2mm、モジュール0.025mm、歯数6枚,軸径0.09mmと極小サイズ。 ナノコンポジットの特徴は、ナノファイバーの混練によって微小部品の射出成形が容易になり、精緻な形状が容易に成形できるところにある。歯車は機械的強度、耐磨耗性、帯電防止、熱的機能などに優れている。各社は今後、超精密部品から大型機械への応用まで広範な分野で事業展開していく方針だ。 |