2000年02月22日 |
トクヤマ、新第一塩ビへのVCM新供給体制構築にめど |
東日本は旭硝子とスワップ、大洋塩ビへVCM持込み生産委託 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:旭硝子、新第一塩ビ、大洋塩ビ、トクヤマ |
トクヤマは、新第一塩ビが4月に新体制に移行することから、VCM(塩ビモノマー)供給の新体制づくりを進めているが、新第一塩ビ・千葉工場への供給は旭硝子との年間数万トンを京葉モノマーからのスワップを行うことで正式に合意、新たな供給体制構築にめどを立てた。 新第一グループでは、3月末に山陽モノマーがVCM年産23万トンを休止、同地にあるPVC12万トンの休止も決めている。こうしたことから同グループでは、千葉工場の8万トン、徳山の12万5千トンの汎用塩ビおよび高岡の6万5,000トン、愛媛の2万5,000トンのペースト塩ビ合計29万5,000トン設備に対し、トクヤマ・徳山工場のVCM30万トンからの全面的な供給を行うことになっていた。 さらにPVC設備の休止による不足分を、大洋塩ビから年間2万トン前後を原料VCM持込で生産委託することで正式合意しており、4月からの実施が決まっている。 こうした新第一塩ビの新体制がスタートするのに先立って、同社では安定供給、最適供給体制の構築を急いでいたもので、スワップなどにより西日本地区への供給で全体をカバーする体制が確立されたことになる。 なお、新第一塩ビでは徳山工場で段階的なPVCのデボトルネックを行うことにしており、今年秋に1万5,000トン、来年春に5,000トンと合計2万トンの増強を予定している。 |