2000年02月22日 |
VCM5月から6月に定修集中、急激な受給タイト化も |
PVC、アジアの需要動向に注目集まる |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:東ソー、三菱化学 |
VCM(塩化ビニルモノマー)の今年の定修予定が出揃ったが、例年同様に5月から6月にかけて集中しており、山陽モノマー(年産23万トン)が3月末に休止することもあって、需要状況では玉タイト感が強まる公算が広がっている。 VCMの定修は、エチレンセンターの定修に合わせて実施されることもあり、今年も鹿島塩ビモノマー(60万トン)、京葉モノマー(20万トン)、東ソー・南陽(81万トン)、三菱化学(30万トン)の各社が5月から6月にかけて定修を予定している。 同時期にはPVC(塩ビ樹脂)も信越化学、鐘淵化学、三菱化学などVCM受給各社が計画しているものの、ここ数年は中国などアジア向け輸出が契約ベースとなっていることもあり、予想以上に受給タイト化が進んでいる。 今年も、各社ではタイムスワップなど安定供給にむけた調整を急いでいるものの、同時期は稼動プラントが少なく、タイムスワップ契約が困難を極めているとされている。 こうしたことからPVC、アジアでの需要動向によっては急激な受給タイト化が予想されており、アジア市況の動向にも注目が集まっている。 今年のVCM定修計画は別表。 http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/shutdown/2000vcm>2000年塩化ビニルモノマー定修予定表 ※Eメール会員の皆様がご覧いただけます。 |