2000年02月22日 |
昨年の対中国輸出、PO三樹脂は全て前年超え |
PSとPVCは逆にマイナス成長 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
大蔵省がこのほどまとめた昨年通年の輸出通関統計によると、ポリオレフィンの対中国向け輸出(香港向けを含む、以下同)はいずれも前年の実績を上回った。 中でも注目されるのはHDPEが33%もの高い伸びを遂げている点だ。またLDPEも18%増、PPホモポリマーも10%増と好調であった。両ポリエチレンとも、総輸出量に占める中国向けの比率も前年を上回っている。 しかし、同じ汎用樹脂でもPSとPVCの対中国向け輸出は逆に前年を下回った。全輸出量に占める中国向け比率も縮小、それに伴い全輸出数量も減っている。 つまり昨年の汎用樹脂の中国向け輸出は、樹脂の種類によってこれまで以上にばらつきが生じ、このため各樹脂の総輸出量の伸びにもかなりのばらつきが生まれる結果となった。 各樹脂の99年トータルの対中国輸出通関数量と輸出全体に占める構成比は次の通り。 ▽LDPE=18万1,614トン(118%)。構成比56%(前年は55%)。 ▽HDPE=14万7,032トン(133%)。同47%(同45%)。 ▽PP・H=15万9,254トン(110%)。同46%(同47%)。 ▽PP・C=4万6,715トン(103%)。同35%(同39%)。 ▽PP合計=20万5,969トン(108%)。同43%(同45%)。 ▽PS=15万9,087トン( 96%)。同67%(同70%)。 ▽PVC=55万9,817トン( 89%)。同74%(同79%)。 |